こんにちは。韓国在住の編集ライター、AIKO(@aiko_shin4)です。
2020年4月末に、韓国で赤ちゃんを無痛分娩で出産しました。
韓国でこれから出産する方や、そもそも「無痛分娩って実際には何をするの?痛い?」「費用はどのくらいかかるの?」と、気になる方に向けて記事を書いていきます。
本記事の内容
- 1.そもそも無痛分娩とは?どんなことをするの?
- 2.韓国で受ける無痛分娩、痛くない?
- 3.韓国での無痛分娩の費用は?
- 4.無痛分娩を選ぶ人の割合は?
- 5.韓国で無痛分娩で赤ちゃんを出産【実体験から語る】まとめ
そもそも無痛分娩とは?どんなことをするの?

無痛分娩とは・・・お産の痛みは、子宮収縮による子宮の痛みと、膣や外陰部・肛門周囲が赤ちゃんの頭によって押し広げられる時の痛みに分かれます。この痛みを和らげるお産が無痛分娩で、以前は麻酔薬の筋肉注射や、麻酔ガスを吸ったりする方法が行われていましたが、現在は腰にチューブ(硬膜外カテーテル)を挿入し、そこから麻酔薬を注入し下半身の痛みをとる硬膜外麻酔による分娩が最も一般的です。
※やはたウィメンズクリニックのホームページより引用
私が実際に受けた無痛分娩も、腰にチュープを挿入して麻酔をかける硬膜外麻酔でした。
注意!麻酔中は少しでも動いてはいけない!

麻酔をかけるときは、手術室に移動して行いました。
カテーテルを通すのには、背中を丸める必要があって、少しでも動いてはいけないのだそう。
「えびのように背中をぐっと丸めてください!」と言われるものの、大きなおなかと陣痛の痛みで思うように丸められなかったのですが、看護師さんがぎゅっと体を支えてくれてなんとか耐えられました。
時間にしたら、手術室に入って約15分くらいだったと思います。
麻酔の痛みはそれほど感じなかったのですが、陣痛の痛みに耐えながら動かないようにするというのがつらかったです。
韓国で受ける無痛分娩、痛くない?少しは痛い?

まずは結論から、「まったく痛くなかったです!」。といっても『麻酔をしてからは』という話。
子宮口が3cm開いた時点で麻酔が可能になるのですが、それまでは陣痛の痛みも経験します。
無痛の麻酔を入れてから、2~3回陣痛の痛みを経験しただけで、痛みがすーーーーっと消えてきました。もう感動しすぎて涙が出そうになりました。
あれだけ痛かったのに、うそのように引いていくんです!!!!もうこのときは、麻酔医の不愛想なおじさんが、神様に見えました。
そのあとは、友達とLINEで連絡を取りあったり、眠ったり、旦那さんと写真を撮って遊んだりしながら、子宮口が10cmの全開になるまで待ちました。
出産中も傷みなし!分娩台に乗って15分で出産!

子宮口が開いたものの、分娩室があくまで少し待つことに。
もちろん痛みはないのですが、徐々に陣痛の痛みをうっすら感じるようになり、少し不安がよぎりました。「あれ、これもしや、徐々に麻酔が切れてきているのでは?」と。
そこで看護師さんに「あの、なんだか陣痛の痛みを感じるようになってきたのですが、麻酔切れてきてませんかね?」と確認すると、分娩のときに陣痛が来ているかどうかを感じられないとそのタイミングでいきめないから、逆にいい反応とのこと。
分娩室が空くのを待つ間、看護師さんがいきみ方をレクチャーしてくれましたが、先ほどの看護師さんの答えが頭をぐるぐる回ります。「え、ってことは、分娩中痛いんじゃないの? なんだか不安、っていうか恐怖なんですけど!!!」と思いつつも、いきみの練習をしているので、もうあとには引けないし、もうどうにでもなれー!という想いでした。
そうこうしている間に分娩室に移動して、先生がやってきました。
「陣痛、痛かったでしょ?これから痛みがあったら言ってくださいね!」と声をかけてくれましたが、“痛くてももうどうにもならないだろうな~”と心の中で思いつつ、「はい!」と答える私。
そして、先に会陰の切開をしました。
分娩中にするものだと思っていましたが、いきむ前にパチパチと何やらカットされる音が。
「これが噂の会陰カットか、ふむふむ」と思いつつ、麻酔がばっちりきいているので、痛みは皆無!
お股をおっぴろげて、“先生、さぁ、どうぞいくらでもパチパチやってくださいな!”という太っ腹な気持ちです。
切開が終わり、いよいよ陣痛に合わせていきみます。
すると、なんと3回いきんだだけで、ぬるんと出てきました。
正直、あっけなさすぎてびっくり!
よくテレビなどで観る出産シーンは、お母さんが冷や汗だくだくになりながら、獣ののような雄たけびを上げつつ、泣きながらするものというイメージがあったのですが、「うん!」「うん!」「えいや!」としただけで、ポロンと出てきてくれたので、「あれ、もう終わり!?」という感じ。
その後、胎盤を出して、会陰の切開部分を処置して、終了。
その間、赤ちゃんを綺麗にしてもらいチラリと拝見。ガッツ石松系でした♡
韓国での無痛分娩の費用は?

韓国での無痛分娩の費用は、通常の出産費用に追加はありません。
つまり、無料のオプションなんです。
日本で無痛分娩を経験した友人によると、+10万円がアベレージで、病院によっては+30万円だったというところもあるようでした。
無痛分娩を選ぶ人の割合は?

実は韓国では、手術での出産を希望する人も多いのだそう。
具体的な数字はわからなかったのですが、産婦人科の先生によると、韓国では高齢出産をする人たちが増えてきていて(※)、自然分娩に耐えられないと手術を選択する人が多いということ。
また、無痛の麻酔も実は人によって、効きが弱い場合もあるのだそう。
実際に私が通っていた病院では、私と近いタイミングで出産したママ12人中、手術で出産した人が8人、自然分娩は4人でした。
(※)今は20代の若者が結婚すらしないし、結婚をしても子供を作らないことを選択する人も増えていて、韓国では社会問題になっています。
注意!無痛分娩をするには条件がある
無痛分娩は、すべての人が希望すれば必ず受けられるというわけではない点に注意しましょう。
特に以下の項目は要チェックです!
✔ 子宮口が3cm以上開いた状態で病院に到着
✔ 体質や持病によって使えない
✔ 麻酔医が24時間常駐していない
ひとつひとつ解説してきます。
✔子宮口が3cm以上開いた状態で病院に到着
同じ病院で出産した韓国女子に話を聞いたところ、病院に到着したときにすでに子宮口が3cm以上開いていて、麻酔が間に合わないと言われ、結局手術に切り替えたのだそうです。
陣痛が来たと思ったら、我慢せずに早めに病院に連絡を入れましょう。
✔体質や持病によって使えない
産婦人科の先生によると、薬のアレルギーをお持ちの方は使えない場合があるそうです。必ず確認しましょう。
✔麻酔医が24時間常駐していない
無痛分娩ができる病院では、24時間麻酔医がいるというところがベストです。なぜなら、勤務時間外に出産する場合、無痛分娩ができません。韓国の病院は、ほぼ24時間体制ですが、これも必ず病院で確認しましょう。
韓国で無痛分娩で赤ちゃんを出産【実体験から語る】まとめ

私が経験した韓国での無痛分娩は、ずばり「麻酔をしてからが天国」でした。
陣痛の痛みはつらかったものの、長時間ではなかったのが幸いです。時間にして約30分くらいだった気がします。
また、陣痛促進剤を使わなければ、もっと痛みが少なかったのだそうです。
何があるかは出産当日になってみないとわからないのですが、もし韓国での出産を考えていたり、無痛分娩を受けたいと思っているなら、本当におすすめです♡
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