韓国でもみかんは冬の風物詩であって、私の旦那さんの好物でもある。
この日も、夕食を終えたあと、ソファーに座って、私はパソコンで仕事をし、彼はテレビで映画を観ながらみかんを食べていた。
すると彼が、みかんを一粒ずつくれた。
「うん、甘くて美味しいね」。
そう言いながら目線はパソコンに集中していた私。
何度かみかんを私の口に運んでくれることが続いたとき、
“あ、またくれそう”、と、口だけ開けて待っていると、
か、固いッ!
みかんの皮を入れられたのだった!
「ワハハハハハ。おもしろ〜い! ごめんなさ〜いよ〜!」と、ニュアンスのおかしな片言の日本語で言ってきたので、世にも冷たい目線を返しておいた。
「はい!」と言われて改めて見ると、みかんの実がちゃんとあった。
それをしっかり確認してから口を開けて、パクッっとすると、次は彼の指だった! みかんをさっと手の中に隠したったのだ。
「ワ〜ハハハハハハハハハ!!!!!!!」
今日一の高々とした笑い声が聞こえた。
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